その市場は何の張り替えか?

伸びている市場も伸びそうな市場もいずれにせよ、元々ある市場が何かをきっかけにして置き換わっていることが多い。
これは、分かりやすい置き換わりと、分かりづらい置き換わりがある。

インターネット広告市場が20年近く伸び続けているのですが、既存の広告市場の置き換わりだし、何ならスマホ広告も、PCのインターネット広告を含む既存メディアが作った広告市場の置き換わり。
これは分かりやすい置き換わり。

音楽視聴が、CDからスマホストリーミングに置き換わってきた。というのも分かりやすい置き換わり。

リアル店舗での買い物が、オンラインショッピングに置き換わってきた。
これも分かりやすい置き換わり。


少し分かりづらくなってくると、

ファッション雑誌の体験の置き換わりは、(まぁ最近色々とありましたが)キュレーションメディアの閲覧とInstagramの利用だと私は考えています。

スマホゲームは、隙間時間を埋めていた、既存の漫画や小説やテレビや雑誌やゲームやパチンコなどなどなどの小さなエンタメを、ごそっと置き換えてきた。

スマホニュースメディアは、新聞はもちろんながら、隙間時間の小さなエンタメもかなり置き換えてきている。

フリマアプリが凄いのが、消費者の安売り商品の購入行動を置き換えると同時に、出品者側をオークションやリサイクルショップから置き換え、さらに中古品出品市場を大きく創出した。同時に隙間時間の小さなエンタメもかなり置き換えている。

新しい市場の創出を試みるときは、
既存の置き換わりをある程度内包することなく、そういった狙いどころ無しに一足飛びに新しい伸びしろだけに焦点を合わせていると、既存の経済の流れから逸脱しすぎてしまい、世の中の経済の流れにハマらなくなってしまう。

ゲームチェンジが起きるきっかけに合わせて、もしくは、分かりづらく盲点だった市場の切り口をついて、なるべく大きい置き換えをフックに攻めて行くというのが、あらためて大切だと思います。

とくに、我々に関係するクラウドファンディングを含むフィンテックやIoTやシェアリングエコノミーなどのバズワード系の事業の時や、右と左があるプラットフォーム事業の時は要注意。


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