ナカヤマン

記事一覧(4)

気に入ったモノとの距離感

私もそうなのですが、気に入ったモノについては色々と調べたくなり、調べたことを誰かに聞いてもらえると至極気持ちが良く、さらに、自分が気に入ったモノの良さが誰かに伝わるものなら悦びは更に倍増するものです。これが、検索エンジンにより簡単に調べやすくなり、SNSやメッセージアプリにより簡単に誰かに聞いてもらえるようになり、イイねボタンやスタンプで共感してもらえていると感じやすくなりました。ただ、可処分所得を何か自分の気に入ったモノに費やすときに上記のような一連の付属満足を得やすくなった分、それが当たり前になって来てしまっていることで、満足指数が相対的に下がって来ているような気がします。つまり、気に入ったモノを手に入れる際に、購入者が欲する体験について、あらためて更なるプラスが必要になって来たのではないかと考えています。色々なプラスはあると思いますが、Makuakeでのユーザーの心の動きを見ていると、気に入ったモノの誕生に関わっている感や、作り手に感謝ないし認識されている感、裏ストーリーを知っている特別感、手に入れたモノにまつわるある種のコミュニティの存在など、モノと使用者の距離感をグッと近くすることがプラス要素になっています。ヒットプロダクトにするためには、広がりがマス化する直前まではこれらの距離感を縮める要素を作り手サイドが提供していかないと今の時代はヒットしづらく、その努力をすることでSNSや数ある情報WEBメディアで拡散されやすくなります。これは、新製品でもアニメのようなコンテンツでも飲食店でも同じようです。気に入ったモノとターゲットユーザーの距離をどうプロデュースしていくかは、今後益々ヒットの肝になるので、その部分を便利にできるサービスを提供し続けて行きたいと思います。

「はしゃぐ」という体験のネット化

最近意識して、ウルトラやアニソンライブやサマソニなどのフェス系イベントや、ハロウィンや年越しの渋谷など、「はしゃぎ場」を見たり体験したりするようにしています。実はこの「はしゃぎたい」という人間の深い欲求に興味をもったのは、2年前にMakuakeも絡ませていただいた、DJ Hasebeさんの六本木ミッドタウンでのDJイベントにお邪魔させていただいたことがきっかけでした。参加者はDJブームに浸かったことのある30後半~40前半の大人男女だったんですが、中々普段この辺の世代がはしゃげる場が無いという参加者の言葉がありました。また「はしゃぎ場を失ない、さ迷う大人が沢山来てるなぁ」と一緒に行った人間はポロっと発言したのですが、私にとっては深い意味を持った言葉でした。ふと、世界中かならずお祭りがあることからも「はしゃぐ」という欲求は人間の根本欲求なのでは? と考えるようになり、インターネット上のサービスとして「はしゃげる体験」を提供しているものは無いものか探してみたのですが、見つからず、この辺の欲求を満たせるエンタメサービスは大きなチャンスが残っていそうだなとも考えています。ニコ動のコメントや、Showroomの体験などは「はしゃぎ場」という切り口で見たときに近いものかもしれないですね。はしゃぎ場を失なった人々のための「はしゃぎ場」ネットサービスを誰か是非に。はしゃぎたいのは、私かもf(^_^;)

その市場は何の張り替えか?

伸びている市場も伸びそうな市場もいずれにせよ、元々ある市場が何かをきっかけにして置き換わっていることが多い。これは、分かりやすい置き換わりと、分かりづらい置き換わりがある。インターネット広告市場が20年近く伸び続けているのですが、既存の広告市場の置き換わりだし、何ならスマホ広告も、PCのインターネット広告を含む既存メディアが作った広告市場の置き換わり。これは分かりやすい置き換わり。音楽視聴が、CDからスマホストリーミングに置き換わってきた。というのも分かりやすい置き換わり。リアル店舗での買い物が、オンラインショッピングに置き換わってきた。これも分かりやすい置き換わり。少し分かりづらくなってくると、ファッション雑誌の体験の置き換わりは、(まぁ最近色々とありましたが)キュレーションメディアの閲覧とInstagramの利用だと私は考えています。スマホゲームは、隙間時間を埋めていた、既存の漫画や小説やテレビや雑誌やゲームやパチンコなどなどなどの小さなエンタメを、ごそっと置き換えてきた。スマホニュースメディアは、新聞はもちろんながら、隙間時間の小さなエンタメもかなり置き換えてきている。フリマアプリが凄いのが、消費者の安売り商品の購入行動を置き換えると同時に、出品者側をオークションやリサイクルショップから置き換え、さらに中古品出品市場を大きく創出した。同時に隙間時間の小さなエンタメもかなり置き換えている。新しい市場の創出を試みるときは、既存の置き換わりをある程度内包することなく、そういった狙いどころ無しに一足飛びに新しい伸びしろだけに焦点を合わせていると、既存の経済の流れから逸脱しすぎてしまい、世の中の経済の流れにハマらなくなってしまう。ゲームチェンジが起きるきっかけに合わせて、もしくは、分かりづらく盲点だった市場の切り口をついて、なるべく大きい置き換えをフックに攻めて行くというのが、あらためて大切だと思います。とくに、我々に関係するクラウドファンディングを含むフィンテックやIoTやシェアリングエコノミーなどのバズワード系の事業の時や、右と左があるプラットフォーム事業の時は要注意。